よくある質問 Q&A

  • サボテンは水を与えなくて良いと聞きましたが?

    地球上のあらゆる生き物には水分が必要です。
    サボテンや多肉植物にももちろん水やりは不可欠です。
    ただ、厳しい乾燥地帯が原産の植物ですから、水を与える「回数・頻度が少ない」管理でいいのです。
    具体的には日当りや温度、風通しなどの他の条件も関係してくるので、本サイト「サボテンの育て方」をぜひご覧ください。

  • 水は霧吹きでいいんでしょう?でもサボテンを濡らしたら良くない気もするのですが。

    よく耳にする疑問ですね。はっきり申し上げて、霧吹きではまったく水やりになりません!
    むしろいたずらにサボテンの表面を濡らすだけで、かえって汚れてしまうことがあります。
    中途半端な雨の後の自動車みたいに。

    植物の根は先端で水分・養分を吸収します。ですからサボテンも多肉植物も水やりする時は鉢底から流れ出るくらい十分に与えてください。
    それも「ジョーロのシャワーで頭から」です!

    サボテン・多肉植物は(他の植物もほとんどがそうですが)本来、自然の大地に自生している生き物。つまり降雨に晒されているわけです。
    サボテンも多肉植物も頭から水をかけて大丈夫ですよ。

    また、頭からの水やりの利点として「株元を伝って肝心の根先に確実に水が至る」ということです。人がシャワー浴びると必ず足元へ流れますよね。それと同じ道理です。

    ただし、例外、と言うか本体を濡らさない方がいい種類があります。それは「白毛を持つ」または「表面に粉(こ)を吹いている」種類です。
    特にサボテンに見られる体全体が白毛に覆われたものやアレオーレごとにフワフワ毛を持つ品種。
    また多肉植物ではエケベリアやダドレアの真っ白品種。これらは体色が白いのではなく表面に粉を吹いて白く美しく見えるのです。
    これらに水をかけてしまうと毛がペタっとしたり粉が剥がれてしまったりするので、「鉢土だけ」に水を注ぎ込みましょう。

    または「腰水(こしみず)」という手もおすすめです。お皿などに水を張り鉢ごと浸す方法です。
    目安は鉢の深さの下3分の1ほどで大体1~2分でOKです。

    ぜひお試し下さい。

  • サボテンや多肉植物は花も咲くのですか?

    はい!サボテンも多肉植物もほぼすべての品種が花を咲かせます。
    ただし両者、あまりにも種類が多いので、その性格や特性も様々。
    手のひらに乗るほどの小さな株で花を付ける品種もあれば、最初の花が咲くまでに数十年かかる品種もあるのです。
    もしサボテンの花を主に楽しみたい!のであれば、「花の咲いているもの」を購入されるのがいいでしょう。
    なぜなら、サボテンの花が現在咲いている、ということは、その株(個体)は開花年齢に達しているということ!
    そして、一度咲けば「毎年咲く」のが本来の姿なのです。

  • 室内に飾って楽しんでいたのですが、段々元気が無くなってきました。
    水は1か月に1回くらい軽く与えていたのですが・・

    実はサボテンや多肉植物を購入したお客様の多くがやってしまう誤りです。「育て方」の頁でも述べていますが、サボテンと多肉植物にとって不可欠なのが「日当たり」と「風通し」!そしてその環境を満たした上での適度な「水やり」なんですね。

    ベランダや玄関先など戸外に出しましょう!

    ただし…長い間室内に置いてあった植物をいきなり直射日光に当てると、日焼けなどダメージを負いますから、まず戸外の日陰に出す、そして徐々に日なたに移す、ということをおすすめします。そして鉢土が乾いたらたっぷり水を与えてください。

  • でもやはり室内に飾りたいのですが・・・ダメですか?

    ですよね~。いい方法があります。室内~戸外と置き場所を移してあげるのです。

    まず今までに述べたサボテン・多肉植物が喜ぶ条件(日当たりと風通しが良い)の場所をベランダなど戸外のどこかに設定します。そこを「サボ・多肉指定席」にしてください。通常の基本置き場はそこです。
    その上で室内のどこでもお好きな場所にサボテン・多肉植物を飾ってください。明るい場所に越したことはありませんが、まずはご希望の位置で。
    ここで大切なことは室内滞在日数、つまり「室内に飾る日数を長くて5日」くらいにすること!つまり6日目の朝には戸外の「指定席」に戻してあげるのです。

    そして次に大切なのは「室内に置いた日数より長い日数」を指定席で過ごさせてあげること!5日間部屋に飾ったら外で1週間~10日など。そしてまた室内に飾る、といった繰り返しですね。

    室内に5日、というのは、ほとんどのサボテン・多肉植物が室内という悪環境の中においてもまあダメージが少ないであろう日数です。
    もちろん短い時間に越したことはありませんが。
    いけないのは長期間室内に置いたまま、ですから5日くらいは人間のため・戸外での多くの時間はサボテン・多肉植物のため!と思って楽しんでください。

    ちなみに、サボテン・多肉植物を複数鉢お持ちであるなら、ひとつづつ室内-戸外ローテーションさせるといいですね。それなら“いつもテレビの横には何かしらのサボ・多肉がいる”を実現できます。戸外の指定席にいるサボ・多肉も自分の順番がくるまで長い時間、良い環境にいられますしね。

  • 家にあるサボテンが大きくなって鉢から溢れています!

    サボテンも多肉植物も成長しますから、ずっと同じ鉢で・・というわけにはもちろんいきません。

    本来サボテンを元気に育てるためには定期的に植え替えが必要です。

    5号鉢以下の鉢に植えられているものは毎年、6号鉢以上のものは2~3年に1度植え替えを行うのがおすすめです。

    適期は春か秋のお彼岸頃を目安に、寒さが穏やかになってきた頃、または残暑が終わって涼しくなった頃。

    土は市販の「サボテン・多肉植物培用土」を使います。

    そしてこの植え替えの際に植物の大きさに合わせて鉢も大きいものに替えてあげる!というわけです。

    しかし人々はついつい・・・購入したときのまま放置してしまうんですよね。時の経つのは早いものですし。また分かってはいてもトゲがあるのでつい億劫に、なんてことも。

    ただサボテンや多肉植物は植え替えをしなかったからといって、急に枯れることはほとんどありません。生命力が強いので窮屈な思いをしながらもじわじわと育っていきます。

    でもそれには当然限界があり、根詰まりによる障害も多々出てくるので、サボテン・多肉植物の栽培に植え替えは大変重要な作業なのです。

    先に述べた適期にぜひ植え替えしてあげましょう。

     

    *弊社HAMASABO ではオリジナル「サボテン・多肉植物 培用土」を販売しております。

    *また植え替えのご依頼も承っております。みなさんのお宅で手に負えないサボテンや多肉植物がありましたら弊社ハウスへお持ち込みください。植物の大きさや特性、また鉢の材質などにより手数料・実費を見積りの上、植え替えを代行いたします!

  • サボテンや多肉植物をグラスやおしゃれな容器に植え替えて楽しみたいのですが、
    底に穴が無い容器ではいけませんか?

    お店で見かけるサボテンや多肉植物の多くはプラスチックの鉢に植えられています。育てる・栽培するという点ではまったく問題はありませんが、一方、飾る・映えを楽しむ!という観点から見ますと、鉢にもこだわりたくなりますね。

    私どもHAMASABO も植物と鉢・容器のコラボレーションをぜひ楽しんでいただきたいと思っています。

    さて、あなたが「これにサボ・多肉を植えてみたいな」と思った容器に底穴が無い場合、それが陶器やブリキ製などでしたらドリルやクギで底に穴をあけて使う、というのが第一のおすすめです。小さな穴なら3ヶ所以上開けましょう。それならば普通の培用土と水やり管理で大丈夫ですね。

    次に「穴を開けるのが面倒!」または「ガラス製で穴が開けにくい!」という場合は「水耕栽培用の培用土」がおすすめです。

    これは土を使わず「水耕」で植物を育成するために作られた専用用土です。茶色またはレンガ色の顆粒で、有名なものとして「ハイドロコーン」や「セラミス」があります。

    これらは何も混ぜずにそのまま単用で使用でき、植物の根土を軽く落として植え込みます。

    管理は容器の底に軽く水が溜まる程度に水を注ぎ込んでおくだけ。グラスなど透明な容器であれば外から内部が見えるのでわかりやすいですね。

    不透明であれば最初に水の量を計りながら表面に溢れるまで注ぎ、次回からはその半分位の水を与えてあげればちょうどいいでしょう。溢れた水は用土の表面と植物を押さえながら容器をできる限りまで傾けて余分な水を捨てます。また水やりのタイミングは用土の表面が乾いてから2~3日後に与えます。

    *弊社HAMASABO では「ハイドロコーン」を販売していますのでご利用ください。

  • 寄せ植えを作ってみたいと思います。サボテンと多肉植物を一緒に植えても大丈夫?
    また寄せ植えに向かない種類などありますか?

    「ほとんど」大丈夫です。

    寄せ植えは植えて楽しむ、自分で作った小世界を楽しむ、といった言わば「エンターテインメント」ですから、自由な発想でサボテン・多肉植物を楽しみましょう。

    サボテンだけの、多肉植物だけの、そしてサボテンと多肉植物を合わせた寄せ植え、いずれもOKで、またそれぞれ違った魅力があるのです。

    寄せ植えで大切なことは「気の合ったもの同士を植える」ということ。ひとつの鉢や容器に集合・管理するのですから当然ですね。

    10,000種を越えるサボテン・多肉植物の多くは・日光大好き・風通し大好き・水やりは乾いたら・という三大要件で一致しています。そうそう、植え込む「培用土」も同じでOKですしね。

    気軽に行きましょう!

    ただし、、、始めに「すべて」ではなく「ほとんど」大丈夫です、と申し上げたのは、やはりサボテン・多肉植物の中には特異・特殊、性格の不一致は存在するので。

    寄せ植えには向かない例として以下、ご紹介します。

    ●有星類(アストロフィツム属)、牡丹類(アリオカルプス属など)、ロホホラ属などのサボテンは「ちょっと気難しい・独自の環境下で単独で育てたい・高価」などの理由で気軽に楽しみたい寄せ植えにはおすすめし難いですね。

    ●ハオルチア属やガステリア属の多肉植物は半日陰を好むので、日光大好きな他のサボテン・多肉植物とは同居させない方がいいです。

    ●夏型多肉植物のうち、冬に断水休眠するパキポディウム属やアデニウム属などの多肉植物、また夏に休眠・冬に活動するリトープス属やコノフィツム属、チレコドン属などの冬型多肉植物は、1年の成長サイクルが特殊なので、やはり寄せ植えには使わない方がいいでしょう。

    ●アエオニウム属やセンペルビブム属の多肉植物は夏に枯れ上がり・休眠するので、これも避けた方がいいですね。

    サボテン・多肉植物の寄せ植えは一度作れば1年はそのまま楽しめます。ですから周年生活サイクルができる限り似通った種類を選ぶことで長期観賞にもつながるわけです。

    ただし寄せ植えメンバーの中には成長スピードの違いが時の経過とともに現れます。多肉植物の方が概してサボテンより生育が早く、結果、寄せ植えのバランスが乱れてくるでしょう。そうした時は適宜ハサミを入れてカットし整えてやるといいですね。(カットした頭は挿し木で増やせますし、切った下の部分からは新芽が出てにぎやかになります)また品種によっては自由気ままに伸びた姿が面白く、趣が出たりするので、制作当初には無かった「味」が楽しめる、というのも寄せ植えの醍醐味でしょう。

    なお上記で特殊なグループ(属)として申し上げたサボテン・多肉植物でも、そのグループ内の品種同士で見れば性質は同じなわけなので、それらだけの寄せ植えは可能です。パキポディウム同士の寄せ植え(贅沢!)とかリトープスやコノフィツムだけの寄せ植えなどですね。ハオルチアで寄せ植えをする場合は硬葉系(十二の巻や五重塔など)と軟葉系(レツーサやオブツーサなど)のミックスOKです。結構おしゃれですよ。特に硬葉系・・マニアックな人気は軟葉系に押されていますが寄せ植えとなると、その凛としたシルエットの実力発揮かも!

  • 鉢土の表面(化粧砂)が固まっている商品をよく見かけます。大丈夫なんですか?

    特に小鉢や寄せ植えの商品に見られますね。

    これは輸送中やお店で土がこぼれないように加工しているわけですが、多くの場合、表面の化粧砂のみに粉末の糊(のり)を混ぜて固着しています。

    この糊は水溶性であらかじめ化粧砂に混ぜておき、サボテンを植えた鉢の表面に敷き詰めて水をかけると溶け、乾くと接着するというものです。

    水は浸透するので植物の栽培に影響はありません。

    水溶性ということは、固まっていてもまた水をかければ溶け出す、ということ。

    ですから植え替えの時など鉢からサボテンを抜きたい場合は、一度たっぷり水をかけて割りばしなどでつついてやれば固着は崩れます。(1回で崩れにくい時は日陰でしばらく置いてから)

    なお購入してから何度か水やりした場合は、表面の化粧砂だけに入っていた糊が溶けて下の用土に流れ落ち、内部まで固まっていることがあるので、ゆっくり慌てず「揉み落とす」といいでしょう。

    この作業は洗面器などの水に浸けながら行なって結構です。また完全に糊分を洗い落とさずとも大体、、で良く、あとはサボテンを根っこむき出しのまま転がしておき、よく乾かします。その後「サボテン培用土」を使って好きな鉢に植え付けてください。

    鉢の固着に使われている粉末糊はそのほとんどが自然物質を原料に作られたもので植物に対して無害。小さなサボテン商品が普及するようになって随分昔から使われてきました。水溶性なので何度も水やりしているうちにやがて糊は流れ出てしまい、固着もなくなってしまうわけですが、サボテンがあまり水を与えなくても育つ植物なので、つまり糊が流出するまでに至らずいつまでも固まっている、というのが現実ですね。